半世紀経った今も色あせない青春の輝き。おニャン子クラブは、時代のトップアイドルとして多くの夢と感動を届けてくれました。
そして2025年はおニャン子クラブ結成40周年を迎えます。何が起きるのか。あの頃のワクワク感を思い出しつつ、40周年の節目にぜひ懐かしさに浸ってみてください!
おニャン子クラブとは?
おニャン子クラブ結成の背景とブームの始まり
1985年7月「夕やけニャンニャン」の番組内オーディションをきっかけに誕生したおニャン子クラブ。
その背景には、1983年から始まったフジテレビの深夜番組「オールナイトフジ」がありました。「オールナイトフジ」は、当時まだ”アイドル=完璧な存在”という固定観念をぶち壊した番組でした。番組アシスタントとして抜擢されたオールナイターズと呼ばれる女子大生たちが、等身大のリアルな魅力で視聴者の心を掴んだ瞬間、「アイドルってもっと身近でいいんだ!」と思わず膝を打ったのを覚えています。
その成功のノウハウを受け継いだのが、平日夕方に放送を開始した「夕やけニャンニャン」とおニャン子クラブの誕生でした。最初のおニャン子クラブのメンバーは、特番の「オールナイトフジ女子高生スペシャル」で選ばれた11人。その後すぐに番組内で毎週のようにオーディションが行われ、続々とメンバーが増えていきます。
毎週新メンバーが飛び込んでくるワクワク感は、まさに青春そのもの。当時の編集長は、テレビの前で「今週はどの子がメンバーになるんだろう?」と胸を躍らせたものです。
おニャン子クラブ結成直後の喫煙事件!
「夕やけニャンニャン」の番組開始から2週間ほど過ぎた頃、最初に抜擢されたおニャン子クラブのメンバーたちが喫煙しているところを週刊文春の記者に写真を撮られ、スクープ記事にされたため解雇になったということがありました。
実際は当時の番組側は、脱退させるつもりはなかったようでしたが、メンバーたちの通っている学校の教師や両親が「もうテレビに出てほしくない」と懇願したため、そのような形になったといいます。
彼女たちは番組の収録が終わり、ホッとして気が緩んでしまったのかもしれません。大人の世界に飛び込んで、うっかりまだ未成年だったことも忘れてしまっていたようにも思えます。
その後すぐに、デビュー曲「セーラー服を脱がさないで」で大ヒットを飛ばし、おニャン子クラブの人気が急上昇してからは、喫煙事件の話題は自然となくなっていきました。
当時一緒に「夕やけニャンニャン」に出演していたメンバーたちも、少なからずショックな出来事だったでしょう。でも、それを乗り終えた他のメンバーたちのタフさと、番組スタッフの迅速な対応があったからこそ、おニャン子クラブに続く”素人のような身近なアイドル”という新しい風潮は奇跡のように根付いていったのだと思います。
振り返れば、おニャン子クラブはテレビと視聴者をつなぐ架け橋であり、「私たちにもアイドルになれるチャンスが来るかもしれない」という夢を与えてくれた、まさに時代の申し子でした。
おニャン子クラブの人気曲5選!!
1.セーラー服を脱がさないで
おニャン子クラブの代表曲&デビュー曲。当時は歌詞が衝撃的でしたが、今でもカラオケやカバー曲などで歌われています。
2. じゃあね
この曲のフロントボーカルは中島美春さんでした。卒業式でもよく歌われています。おニャン子クラブの解散コンサートで歌っていた時の想いが蘇ってきます。
3. バレンタイン・キッス
毎年バレンタインシーズンになるとテレビやカラオケで必ず流れる冬の定番ソング。メインボーカルの国生さゆりさんがキュートに歌っています。
4. あんみつ大作戦
TVアニメ「あんみつ姫」のエンディングテーマ曲。あんみつをモチーフにした遊び心あふれる歌詞と、おニャン子クラブらしいフレッシュな歌声の組み合わせが絶妙。
5. 夏のクリスマス
クリスマスのわくわく感を夏の星空に置き換える発想がとても斬新。夏の夜空を見上げるたびに、あの甘酸っぱいメロディが蘇ってきそうですね。
おニャン子クラブを象徴するヒット曲は、アイドルとしての”斬新さ”や”親しみやすさ”、そして何より「いつ聴いても胸がキュンとするキャッチーさ」が共通点です。
これらの人気曲は、ただ聴きやすいアイドルソングにとどまらず、それぞれに季節感や物語性、そしておニャン子クラブのメンバーの個性がしっかり刻まれているのがすごいところ。聴くたびに「あの時の放課後」「初恋のもどかしさ」「仲間との思い出」が鮮やかに蘇ってくるから不思議です。
今もカラオケで世代を超えて歌い継がれるのは、やっぱりおニャン子クラブの楽曲が持つ”時代を越える力”の証。編集長も久しぶりにプレイリストに入れて、あの懐かしい気持ちに浸ってみようと思います。
おニャン子クラブ解散から再結成までの40年
1987年に「夕やけニャンニャン」の番組終了と共におニャン子クラブは解散することになります。2年半という短い期間でしたが、芸能界の常識を超えたアイドルグループだったことに間違いはないでしょう。
解散後も、おニャン子クラブの伝説は完全に幕を閉じたわけではありませんでした。1990年代には、バラエティ番組の特別企画で元メンバーが呼び集められ、「セーラー服を脱がさないで」を歌って”再結成”と銘打たれることもしばしば。しかしそれはあくまで一夜限りの同窓会に過ぎず、本格的なおニャン子クラブの活動には繋がりませんでした。
そんな中、編集長が最も胸を打たれたのは、1993年の「日本レコード大賞」の特別企画。作・編曲家の佐藤準さんが編曲賞を受賞したのを祝って、岩井由紀子さん、内海和子さん、新田恵利さん、斉藤満喜子さん、立見里歌さん、白石麻子さんという6人がステージに立ち、新アレンジ版の「セーラー服を脱がさないで」を熱唱した瞬間です。当時すでにそれぞれの道を歩んでいた彼女たちが、あの一曲で再び一つになった感動は、まさに”青春の再来”そのものでした。
そして2002年には、初期メンバーのうち賛同者14名が一時的に本格再結成。シングル「ショーミキゲン」をリリースし、FNS歌謡祭では後期メンバーも加えた豪華ラインナップで「ショーミキゲン」と「セーラー服を脱がさないで」を披露。シーンを見守るファンとしては「ついに、またあの全員集合が!」と胸が高鳴ったものです。
さらに2005年には、パチンコ台「CRおニャン子クラブ」や2010年のCM再結成、そして2018年の「THE MUSIC DAY」出演など、形を変えながらも折に触れて蘇るおニャン子クラブの姿には、”いつでも帰って来れるホームグラウンドがここにある”という安心感すら覚えます。
確かに完全復活と呼べる定例活動は叶わなかったものの、あのメンバーたちがステージで輝くたびに、当時のドキドキとワクワクが鮮やかに蘇ります。解散から40年近くが経った今も、おニャン子クラブという大きな魔法が解けていないことを実感させてくれる・・・そんなひと時が、ファンにとって何よりの宝物ではないでしょうか。
おニャン子クラブ結成40周年記念企画・イベント情報
2025年7月5日(土)、おニャン子クラブ結成40周年を祝う一夜限りのコンサートが世田谷区民会館(イーグレットホール)で開催されます!あのデビュー曲「セーラー服を脱がさないで」の発売日からちょうど40年・・・当時の熱狂をそのままに、再集結に賛同したメンバーがステージに帰ってきます!
※現在の状況:先行申込で満席だそうです。もし、期日までに入金が確認できなかった席が発生した場合のみ受付再開するとのことです。
あの頃のメンバーが同じステージに立つというだけで、胸が高鳴ります。40年の歳月を経て、それぞれが歩んできた人生やキャリアを背負いながらも、あの歌声と笑顔をもう一度届けてくれる奇跡。ファン有志の熱い思いで実現したこの企画は、「ありがとう」「おかえり」が飛び交う、まさに感謝と再会のライブになることでしょう。みなさんもぜひ、この特別な夜に足を運び、青春の扉を今一度聴いてみてください!
おニャン子クラブ結成40周年の編集者の思い
半世紀近い時を経ても、あの頃に感じた胸の高鳴りやワクワク感は色褪せません。テレビ画面の向こうで輝いていたおニャン子クラブのメンバーたちが、それぞれの道で歩み続ける姿は、私たちに「夢を追いかける勇気」と「仲間と過ごした時間の尊さ」を教えてくれました。40周年という節目を機に、あの青春の輝きをもう一度振り返りながら、これからの新しい一歩にも期待しましょう!!
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