(わらべ)高部知子の現在!若い頃〜旦那、カウンセラーへの道

わらべ

1980年代にテレビ朝日『欽ちゃんのどこまでやるの!?』の番組内で誕生したアイドルユニット「わらべ」の長女・のぞみ役だった高部知子さん。テレビの中で無邪気に笑う”のぞみちゃん”の姿を覚えている方も多いのではないでしょうか。しかしその後、彼女の人生は順風満帆ではありませんでした。

スキャンダルによる挫折、芸能界引退、結婚と離婚、そして母としての葛藤。そんな波瀾万丈な道のりを歩みながらも、現在は心のケアに寄り添うカウンセラーとして、まったく新しい人生を切り開いています。

この記事では、高部知子さんの若い頃から現在に至るまでの軌跡を丁寧に辿っていきます。そこには、かつてのアイドルが見せる”人としての強さ”がしっかりと息づいていました。

ぜひ、最後まで読み進めてください。

(わらべ)高部知子の若い頃

高部知子さんは、小学生の頃から舞台に立つことが大好きで、児童劇団に所属。その後、 1979年の映画『東京大空襲 ガラスのうさぎ』でスクリーンデビューを飾ります。続いて1980年にはNHK版『ガラスのうさぎ』にも出演し、演技派の一歩を踏み出しました。

1982年には人気バラエティ『欽ちゃんのどこまでやるの!?』で結成されたアイドルユニット「わらべ」の長女・のぞみとして抜擢され、一気に国民的な注目を浴びます。さらにその年の12月にリリースされた「めだかの兄弟」は大ヒットを記録し、わらべの一員として、歌手としての才能も披露することとなりました。

そして、1983年2月からスタートしたドラマ『積み木くずし〜親と子の200日戦争〜』では、不良少女・穂高香織里を生々しく演じ、最終回は視聴率45.3%という驚異的な数字で社会現象を巻き起こしたのです。

一見”清楚なお嬢さん”なわらべのイメージの裏には、圧倒的な演技力があったんだなと改めて感じます。

 

(わらべ)高部知子・突然の転落劇「ニャンニャン事件」と芸能界引退

1983年、高部知子さんが17歳の時に起きたのが、いわゆる”ニャンニャン事件”。週刊誌にプライベートな写真が掲載され、大きな波紋を呼びました。

写真には喫煙する姿や、恋人と思われる男性とのツーショットが…。当時は未成年ということもあり、「わらべ」の清純派イメージとのギャップが衝撃的でした。

テレビ出演はすぐに中止、番組も降板、グループからの脱退。まさに一夜にして表舞台から姿を消すことになったのです。

この事件は社会的にも大きく取り上げられ、「アイドルとは何か」を問い直すきっかけにもなりました。そして何より、まだ十代の少女にとって計り知れない心の傷を残す出来事だったことでしょう。

リアルタイムで「積木くずし」を観ていた私は、”いったい何が起こったの??”という気持ちでした。役柄そのままだったのか!と思った人は多かったのではないでしょうか。

 

(わらべ)高部知子・結婚、出産と普通の生活へ

その後、高部知子さんは芸能界を離れ、22歳の時に結婚。芸能人ではない幼馴染とのご縁で、一般人としての生活をスタートさせました。夫と共にコンビニを経営し、二児の母となります。

しかし、長女が先天性心臓病を抱えて生まれ、生後すぐに大手術が必要になるなど、育児は想像を超える過酷さだったといいます。しかも、心身ともに大変な中、夫の浮気が発覚し離婚。その後再婚もしたものの、そちらも数年で破局を迎えることになります。

「ただ母として、必死で生きていた」そんな言葉が、当時の高部知子さんの心境を物語っているように思います。

夫婦の縁はなくても、子供だけは自分でしっかり育てられたんですね。とても立派だと思います。

 

(わらべ)高部知子・慶應で学び直し、心の専門家へ

そんな苦難の時期を経て、高部知子さんは再び歩き出します。

2000年、通信制で慶応義塾大学文学部に入学。哲学を専攻し、5年かけて卒業するという、並々ならぬ努力を積み重ねました。

さらに、東京福祉大学で精神保健福祉士の資格を取得し、心理カウンセラー、薬物専門講師としての活動もスタート。かつては多くの人の目に晒された存在だった高部知子さんが、今では「人の心に静かに寄り添う人」へと変わっていったのです。

辛い過去を乗り越えて、「今、自分に何ができるか」というところが見えてきたのかもしれません。ただひたすら真っ直ぐに、そこに向かって努力していったのでしょう。尊敬します!

 

(わらべ)高部知子の現在の活動・誰かが寄り添うことの大切さを伝えて

高部知子さんの現在は、悠學塾という団体を主宰しながら、全国で講演やセミナーを開催。イオンしょう、認知症、思春期のメンタルケアなど、多岐にわたるテーマで話を届けています。

その語り口には、「過去の自分と向き合ってきた人」だからこそ持てる、深い優しさと説得力があります。芸能界での栄光も挫折も、母としての葛藤も、全てが今の仕事に生かされているようです。

 

(わらべ)高部知子・まとめ

かつて、テレビの中で無邪気に笑っていた「のぞみちゃん」その姿からは想像もできないほど、過酷な試練と向き合ってきた高部知子さん。

しかし、どんなに辛い出来事にも真正面から向き合い、そこから学びを得て、今では”誰かの心に寄り添う存在”として新たな人生を歩んでいます。

アイドルとしての煌めきも、母としての涙も、学びの努力も、その全てが今の高部知子さんんの芯の強さにつながっている。そんなことを感じずにはいられません。

「人は何度でもやり直せる」

その言葉を静かに、でも力強く証明してくれているのが高部知子さんの生き方です。昭和の記憶に刻まれたあの笑顔は、今も変わらず、誰かの心を照らし続けています。

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